基礎コーナー

点字を知らない方のための基礎知識

由来や歴史、そして理論や法則などは他のサイトや文献で知ることが出来ますし、そのあたりをきちんと本格的説明できるほどここにはスペースがございません。そこで、ここでは簡単な基礎知識のみにしぼってレクチャーさせて頂きます。これをきっかけにより興味をお持ちの方は詳しく勉強されることをおすすめします。ここでお伝えすることは英会話で言えばほんの日常的な挨拶みたいなレベルでして、何も知らないより街に出たときにインスタントに即実践できる程度の内容であります。率直に言えば「とりあえず読める」ぐらいの知識をお教えしましょう。その趣旨をご理解願います。もし点字付きの名刺を受け取ったときにそれが読めれば話題にもなるでしょう。

まず、現在の日本国内では、日本語を点字で読み書きすることがほとんどですので、それについて。

点字は6つの点の突起によって50音を表します。

6つの点はそれぞれ左記のように番号で呼ばれます。

例えば右真ん中の点は「5の点」と呼ばれます。

この呼び方は以後のレクチャーにも用いますので覚えておいてください。

■母音と子音の組合せ

例えば「あいうえお」ならば次のように表示します。

この点のある部分は母音を意味しています。

まずこの5つの母音の位置だけでも覚えると、この先がラクになります。

この「あいうえお」以外の部分の点で子音などを意味します。
例えばこんな感じです。

もうおわかりかと思いますが、

「か行」の時は右下の点が、
「さ行」の時は右下の2つの点が、
「た行」の時はご覧の位置の点が、
それぞれ「あいうえお」と合体して50音を表現するのです。

そうです、点字は母音と子音の組み合わせを基本的に表しているのです。
他の行もこの例に倣います。

■点字の50音表

例えば50音全てを覚えていなくても、「か行」から「ら行」までの基本的な子音の点の位置を覚えてしまえば、点字の50音は半分克服したも同然、登山に例えるなら五合目まで登ったようなものです。それらと母音の組み合わせですから。

そして残るは、特殊な「やゆよ」「わをん」さえ暗記すれば、基本の50音は読めるようになります。

しかし
中にはこのような法則性を覚えるのが苦手な方もいらっしゃるのではないでしょうか?
(右脳派の方など…私もその一人です(笑)

その場合は
(まず「あいうえお」の5つだけは真っ先に覚えてしまうとして)
次のような記憶に入りやすい方法から試してみてはいかがでしょうか?

案1.形の覚えやすい点字だけでも丸暗記してみてください。
 例「か」「こ」「た」「な」「に」「ふ」「め」「や」「れ」「わ」

案2.ある1〜2行だけでも丸暗記してみてください。
 例 基本「あかさたなはまやらわ」と応用「うくすつぬふむゆるん」がおすすめ

案3.紛らわしい点字だけでも丸暗記してみてください。
 例 形が対称的な「か」と「や」、「こ」と「た」、「し」と「と」

案4.ひらがなカタカナに形が似ている点字から覚えてみてください。
 例「キ」「ク」「ケ」「し」「つ」「ノ」「マ」

案5.よく使う字から覚えてみてください。(濁点、特殊音なども含む)
 例「ください。」「かいだん」「かいさつ」「ぼたんをおして」「りょーきん」など

案6.自分の名前や好みの固有名詞から覚えてみてください。

もちろん、日本語はこの50音だけではございません。

次は、濁音・半濁音です。

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