不耕起米とは?
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不耕起米コシヒカリの感想

 私の家では、今まで新潟の親戚からコシヒカリを送ってもらっていましたから、お米の味はよくわかっているつもりです。丸山氏から初めて不耕起米コシヒカリをすすめられたときは、そのこだわりの栽培方法ゆえの期待半分不安半分でした。

 不耕起米はハイテク素材の半透明の米袋(最近の米袋はススンでいる!みなこうなのでしょうか?)に入って届けられました。袋を開けて米粒を見たところ普通の高級米となんらかわりません。不耕起米にワイルドなイメージを持っていた私はこれを見てややホッとしましたよ。一粒一粒が色・形が揃っており、欠けもなく、とても上等な品質のものを丁寧に精米したものだと感じました。実はここで既にひとつの特徴が見受けられました。不耕起米は粒が大きいのではないでしょうか。この段階で早くも高まる期待を胸にさっそく炊飯器へ。

 炊き方はごく普通に。いつも通りです。炊きあがって炊飯器のフタを開けます。湯気とともになんともいえぬたきたてごはんの良い香りが立ち上ります。気のせいか香りが強いです。釜の中はつやつやと輝く大粒のごはんが見えます。いつものごはんよりつやがある気がします。本来コシヒカリは米粒表面が半液状にトロケることによりつやが多いものですが、言い換えれば米粒表面だけは粥に近い部分があるということで、おにぎりやすしなどには本当は向かないと聞きます。そのためには気持ち水を少な目に炊き、蒸らしに時間をかけるそうですよ。ところがこの不耕起米はちょっと違う。普通に炊いても、しゃもじを入れますともっちりしているのに米ばなれがよい。よそいやすいごはんです。表面の半液状の膜が薄いことがわかります。これが次に述べる噛み心地に影響を及ぼしているようです。

 さぁ食べてみましょう。まずコシヒカリらしくかなりねばりのつよいごはんですね。しかしながら、嫌な柔らかみがなくごはん粒がしっかりとしています。固まりよければほぐれもよい。これはおにぎりにしたら最高かも知れません。ねばり強くも歯にぬからない。溶けて無くなってしまうことなく最後までキレのよい弾力ある噛み心地が続くきます。噛む回数は多いごはんですね。

 噛む回数が多くても味が単調だったらいけませんが、やっぱりこの米は違いました。噛むほどに味が変化します。デンプン質に含まれる糖分が姿を現し、旨み増してくるのです。そう、うまいごはんほど噛むほどに甘くなることを私は知っていますよ。味に関してはなんにもいうことありません!コシヒカリ数あれど、これはうまい。心地よい澄んだ香りと適度なねばりとともに甘みはかなり強く、後味も良い余韻を残して消えて行きます。おいしいお米の王道を行っています。

 そして特筆すべきことがもうひとつあります。私、うっかり炊飯器の保温前に電源を切ってしまい、次にフタを開けたときはお冷やになっていたのです。ところが、このごはん、お冷やになってもおいしかったのです。

 以上、ごはん通の極私的感想でした。この不耕起米の良さを伝えたくて私はこのサイトを設けてしまった訳であります。

吉田コーゲイ ごはん通H(3X歳)